永田小耳症形成外科クリニックと愉快な仲間たち

愉快な仲間たちの秘密の会話

1980年代日本での小耳症手術は、タンザー法が主流だった。
私が東京大学形成外科医局に入局した研修医時代は、
福田修教授からタンザー法を教わった。

しかしタンザー法を完全に習得し、忠実に手術を行えるようになっても、
再建した耳は、正常な耳とは言えない悲しいほどの結果しか再建できなかった。
そこで、タンザー法は、まだ不完全な間違った手術でしかないことに気がついた。

そこから、正常な耳介が完全に再建できるためには、
どうしたらよいのか・と・生涯をかけた私の研究生活が始まった。

寝ても覚めても、耳の形態のことばかり考える日々が続いた。
そんな日々を過ごし、
混雑する通勤電車の中で、前にいた人の耳を後ろから観察していた時だった。
耳たぶの後ろにある皮膚を表に有効に利用できるということに気がついた。
小耳症の耳たぶも、2枚に分割すると後ろの皮膚も移動して前の耳甲介を被覆できるのだ。
と気がついたその瞬間が大きな前進だった。

興奮冷めやらぬ私はその後1週間眠れないほどだった。
現在の永田法小耳症手術の発想の主要部分はこの発見により実現したのだった。

通勤電車ありがとう。












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