永田小耳症形成外科クリニックと愉快な仲間たち

愉快な仲間たちの秘密の会話

耳介形態は非常に複雑なために、その形成手術は最も困難とされている。

従来法のタンザー法やブレント法では、手術回数が6回から4回も必要なのにもかかわらず

すべての細部形態を再建することが不可能だった。

ただし、1回の手術時間は3時間以下の手術だった。

耳を本当に立てることも不可能だった。

しかも手術後、長期経過を見ると、

移植した肋軟骨が吸収されて再建した耳介が委縮変形を起こしていた。


以上の問題をすべて解決し永田法では、2回の手術で、すべての耳介形態を再建できるようになった。

ただし、それぞれの手術時間は、8時間を要するようになった。

なぜならば、細部構造を大幅に省略した従来法と異なり

複雑な耳介形態のすべてを、どこも省略せずに再建するようになったためだ。


また、耳介を正常と同じ30度の角度をもって立てることができるようになり、

移植された肋軟骨が吸収することがないように、血行の良好な耳を再建できるようになった。


進歩を遂げれば遂げるほど、良好な耳介再建が可能となったが、

手術時間の総計は2倍から3倍かかるようになり、必要な医療用材料も非常に多く必要となった。

肋軟骨を組み合わせるワイヤー数も、5針から85針へ激増した。

出血を減らし術後の痛みを減らすための麻酔法も進歩し、

術後肋軟骨採取部の陥没変形も無くした進歩を行った。

そのためには特殊な麻酔薬や、脳波を術中に使うようになり、

肋軟骨採取後の変形をなくすための手術時間の針糸も従来法に比較して膨大に必要数が増加した。

以上の必要な材料費の増加と手術時間の増加分のコストは

患者さんにとっても病院にとっても非常に厄介な問題となっている。

増加した分の材料費が支払われなければ継続困難となる。


ところが、日本ではいまだに手術法の進歩についていけないままでいる保険システムが問題だ。

手術時間の短い従来法の保険システムのままで、

耳を立てることすらできない従来法の保険システムのままでは患者さんが困るし、

追い打ちをかけるように、消費税の増税で病院は必要材料の購入費も上昇しているにもかかわらず

その増税分を国は病院へ支払わない。














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