永田小耳症形成外科クリニックと愉快な仲間たち

愉快な仲間たちの秘密の会話

耳前にある先天的な小孔「ピンホールのように小さい穴」を、「耳前ろう孔」と言う。
あまりにも小さい穴なので、放置していることが多いが、
一度化膿すると、何度も膿が噴き出して痛みを伴う。
膿を押し出してしまえばいったん収まるが、何度も炎症を再発する。

胎児の時に耳穴の発生に絡んで残ってしまった穴なので、
外耳道に達するまで深い細い孔である事もしばしばである。
孔の内側は、皮膚なので、耳垢と同じ成分がたまり続ける。
そこに細菌が繁殖すると膿が噴き出す事となる。

炎症を起こした事がない場合は、小孔からピオクタニンという青い色素を注入して
「深いろう孔」を染色してから切開すると、
ろう孔が、青く染まって見えるので、完全摘出手術が行いやすい。

しかし炎症を何度も繰り返した症例では、
穴の中が瘢痕化して途中から詰まっている場合が多く、
全てを染色する事ができないため、完全摘出が困難となる。

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「耳前ろう孔」から膿が吹き出し、何度も繰り返していた。
本年4月「耳前ろう孔摘出術」を行ったが、今度は耳輪後方から膿が噴き出してきたので、
再手術となった。
ピンセットの先端部が噴き出した部分。

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前回の切開部である耳前部を切開し、耳介軟骨も含めて摘出した「ろう孔」。
以前に繰り返した炎症のため中は瘢痕化し、
どこが「ろう孔」なのか境界が、全くわからない状態だったので、
余分に切除した。

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耳輪内側の、吹き出し口の皮膚も摘出している。

P1080051.jpg
ろう孔摘出部の軟部組織欠損部は、
耳前部の軟部組織を耳側へ引き寄せて
耳介軟骨下の軟部組織と縫合を行い死腔を充填した。
さらに、耳前部の皮膚縫合および耳輪皮膚欠損部の縫合を行った。

なお、浅側頭動静脈は、剥離温存出来た。













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