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小耳症(永田法)の軌跡と新たな出発

永田小耳症形成外科クリニックは、院長・永田悟医師の逝去にともない、令和4年1月に閉院いたしました。このブログと、永田法による小耳症手術は次世代に引き継がれ、現在も行われています。小耳症手術をご検討の方は、ぜひご覧ください。

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2010年10月21日、耳垂残存型小耳症の術前。

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耳が存在すべき場所を赤で示す。
耳たぶが前に傾いている。

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肋軟骨4本を採取して作成した永田法の3次元肋軟骨フレーム。

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皮弁形成および皮下ポケットの作成。

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3次元肋軟骨フレームを皮下ポケットに移植した。

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そして本日2011年10月28日の耳立て手術の日を迎えた。
再建された耳。

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耳立て手術のデザイン

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耳の後ろから耳を支えとして立てるための肋軟骨ブロックを作成した。
移植した肋軟骨ブロックを耳の後ろから被覆して生かし
なおかつ耳の後ろから血行を補強するために頭から血管膜「TPF」を起こした。
血管膜の上に色が同じ皮膚を移植するために側頭部から薄い皮膚を採取した。

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耳が本当に30度の角度で立っている。
このように本当に耳を立てることが出来るのは永田法のみである。
しかも血行が良好な耳になるので、術後長期にわたる肋軟骨の吸収が起こらない。

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耳が立っている。

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手術終了時側面全体像。
耳の腫れは血行が良いので入院中にひく。
側頭部の皮膚の採取部はかすり傷程度なので入院中に治って髪の毛が生える。
再建した立った耳の後ろに移植した皮膚からは髪の毛は生えないし、色は耳と同じとなる。

その1

このブログの写真は小耳症治療をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

小耳症手術による合併症
一過性の顔面神経麻痺 浅側頭動・静脈の血行不良による植皮の生着不良 感染、移植軟骨の露出 気胸 術後肺炎
縫合不全 ハゲ 床ずれ その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。


その2

このブログの写真は耳介形成術をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

耳介形成術による合併症
 感染、 縫合不全 その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。















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