
本年1月22日の術前。耳が存在すべき場所を赤で示している。
耳鼻科で以前、穴を開ける手術をされているが、聞こえるようにはなっていない。
反対側は正常で聞こえるので、必ずしもあける手術が必要ではなかった。
しかも正常な耳の穴の場所からは、はるかに、異なった場所に穴が開いている。
耳を作るためには、この穴の裏打ちを作る必要がある。
耳を作るために、ただでさえ不足する皮膚の表面積を更に不足するようにされている。
このような症例に対する耳再建の報告はないので、世界初の手術となる。

皮弁を作成したところ。

患者さんは高齢のため、肋軟骨が骨化しており、細工が困難だったが
何とか3次元肋軟骨フレームを作成した。
子供の患者さんと比べると肋軟骨の色も黄色くなっている。
肝心なところには色の白い部分、すなわち軟骨皮質を使っている。

外耳道を正常な場所まで延長形成するために、皮弁で作成しているところ。

外耳道を延長作成して3次元肋軟骨フレームを、移植した所。
耳の上半分は皮膚が不足してカバーできなかった。

上半分の皮膚弁ではカバーできなかった部分を生かすために、
頭から起こしてきた生きた血管膜でカバーして、肋軟骨を生かした。

血管膜の上には、頭から薄く採皮した皮膚を移植した。

9月25日の本日の状態を示す。
頭の傷はほとんど消えてわからない。
耳が再建されている。

耳立て手術のデザインを示す。

耳と頭の間に、耳を支えて立てるための肋軟骨ブロックを作成した。
その肋軟骨ブロックをカバーして生かすために頭から血管膜を起こしたところ。
また薄い皮膚を、頭から採取した。

耳が立っていることがわかる。
手術直後の状態。
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