永田小耳症形成外科クリニックと愉快な仲間たち

愉快な仲間たちの秘密の会話

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本日の小耳症の術前。
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耳があるべき場所を描いてみると耳の上半分に髪の毛が生えている。
ローヘアーラインの症例。
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耳があるべき場所に型紙をおいてみたところ。
現在の小耳症は正常部より遥か前方にある。

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耳穴のくぼみが盲端となっているが、違ったところに存在している。

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本来あるべき耳穴の場所と現在の耳穴の場所の違いを示している。

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肋軟骨を4本採取して作成した永田法の3次元肋軟骨フレーム。

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頭から血管膜「TPF」を起こした。
耳のあるべき場所から外側1センチ周囲を含めて毛根を含まないように薄い皮膚を採取した。
耳があるべき場所の毛根部を切除して髪の毛が生え名ようにした。

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耳が本来あるべき場所に3次元肋軟骨フレームを移植した。
肋軟骨フレームの下半分は皮弁で被覆した。

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耳の上半分は肋軟骨フレームを血管膜「TPF」で被覆した。
耳の前方に存在していた耳の部分は頬部として平坦にした。

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血管膜の上に側頭部からあらかじめ採取していた薄い皮膚を移植した。

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再建耳の周囲に薄い皮膚を採取した部分はかすり傷なので、
入院中に治って髪の毛が生える。
本日は9月29日、9月も残すところ明日を残すだけとなった。

本日の手術予定だった患者さんは、風邪のため手術が中止となった。

本日は、そのため午前中に入院中の小耳症の患者さん達の包帯交換を行った。

全員順調な経過をたどっている。

包帯交換中に

明日の小耳症で肋軟骨移植手術予定の患者さんが入院した。


当院で入院の患者さん達は全員が小耳症の患者さんだけなので

みんな仲が良くなる。


小耳症の患者さんのみが入院している施設は、

世界的に見ても永田小耳症形成外科クリニックだけだろう。

そのような意味で当院は超特殊施設と言える。


小学生の患者さん達が多いので、仲が良くなりすぎて大騒ぎとなることもある。

はしゃぎすぎて廊下を走ると手術したばかりの耳を

ぶつけてしまう危険性があるので

そのような時は看護婦さんたちが注意をする。


また、小耳症の患者さんたちの御両親同士でも、

病室の一角に設けたプレイルームで話に花が咲いている。

通常の人々が理解できないような同じ悩みを長年抱えてこられているのでなおさらだ。


耳が再建されて退院を向かえた患者さん達は

生後手術予約してから10年も待ってからの手術なので

本人のみならず、ご両親とも喜びもひとしおだ。


小耳症の患者さん達は

日本全国から来院して入院されているので、日本中の方言が飛び交う。

さらに現在はインドから入院している患者さんもいるので

英語も飛び交う。


当院が、通常の病院の重たい雰囲気と比較して全く異なるのは

入院患者さん達の入院生活が、皆明るくて楽しい独特な施設となっている。

まるでディズニーランドへの修学旅行のホテルのような雰囲気が漂う時まである。






本日は、入院していた小耳症の患者さんが無事退院となった。

その後、明日小耳症で手術予定の患者さんが入院となった。

さらに入院中の小耳症の患者さん達の包帯交換を行った。


現在は、インドで小耳症の耳介再建手術を受けたものの不幸な結果となり

インドの形成外科医から当院を紹介されて来日し

再々建手術を行って当院に入院されている。

経過は順調で来週は退院予定となっている。

今回手術の前には、「当院で小耳症手術を行う」という証明書を

インドの日本大使館に提出して来院可能となった。

手術のために患者さんが海外から入国するためにはこのように非常に複雑な書類を必要とする。

本日は次回の耳立て手術の予定日を決定し、

次回のための書類を早々と作成して患者さんの両親に手渡した。


午後からは小耳症外来の時間帯となった。

再診の患者さん達の診察を行った。


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2011年3月3日、耳垂残存型小耳症の術前。
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手術デザイン。
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肋軟骨を採取して作成した永田法の3次元肋軟骨フレーム。
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皮弁形成および皮下ポケットの作成。
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永田法の3次元肋軟骨フレームを皮下ポケットへ移植した。
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そして2011年9月27日、耳立て手術の日を迎えた。
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耳立て手術のデザイン。
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耳の後ろから耳を支えて立てるための肋軟骨ブロックを作成した。
それを後ろから被覆して生かすための血管膜(TPF)を頭から起こした。
さらにその上に色が同じ皮膚を移植するために側頭部から薄い皮膚を採取した。
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耳が立っている。
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耳が立っている。
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手術終了時の全体像。
耳の腫れは入院中にひく。
皮膚の採取部は治って髪の毛が生える。

本日は、入院されていた小耳症の患者さんが無事退院となった。

また明日手術予定の小耳症の患者さんが入院となった。

午前中に入院中の小耳症の患者さん達の包帯交換を行なった。

月曜日は抜糸の時期に当たる患者さんが多く、包帯交換に時間を要した。


午後からは、小耳症外来の時間帯となった。

外来は、小耳症の患者さん達であふれていた。

来週手術予定の小耳症の患者さん達3名の全身麻酔用の術前検査を行った。

その後、数名の再診の小耳症の患者さん達の診察を行った。

また、小耳症で初診の患者さんが来院されたので

2時間ほどかけて手術法の詳しい説明を行った。

さすがに秋風を感じる今日この頃となった。


突然に変化する春夏秋冬、そのたびに時の流れを感じ

四季折々の季節に変化する日本の気候は、芸術的感覚を磨いてくれる。


日本独特の文化がこの季節変化に起因することが多い。

季節変化の刺激が、新たな感覚的刺激を生み出すエネルギーとなっている。


世界的視野から見ると、日本は一見狭い国土のように見えるが

東西にも南北にも細長く、周囲を海に囲まれておりさまざまな環境を持ち合わせている。


清らかな水に恵まれているため美しい緑にも恵まれている。

さらに複数の大陸プレートのせめぎあいの中に存在する火山の多い日本列島は

災害も多いが、変化と多様性に富む国でもある。


小耳症治療のための教育講演や教育手術などを依頼され、世界中をめぐって見た経験から

諸外国と比較しても、日本はやはり、刺激の多い奇跡の国なのかもしれない。



今入院中のインドの患者さん。

師長さん曰く、
「なんだか彼らの周りだけ、時間がゆっくり流れているようですね」と・・・

「朝食事が届くまで、何の文句も言わず、じっと待ってるんですよ。
で、(お母さんの手作り朝食)届いたら、みなさんで朝ご飯なんです」

なるほど、なあ。

そういえば先日紅茶を御馳走になった時、
「ホリデイはあるのか」と何度も聞かれたけど、
私が病棟を駈けずりまわってる様子が、いかにもアクセクとして見えたのか。

入れてもらったジンジャーフレイバーのミルクティーは、
たいそう美味だった。
こんな紅茶を時間をかけてゆっくり味わえば、
私もゆっくりした時間を過ごせそうだ。

その後お母さん手作りの本場インドカレーを御馳走になった。
イヤ、これはすごいとみんなで試食会。
大して辛くないのだが、あとからピリッと来る感じで、
麻酔のK先生は、
「これにココナツミルクか生クリームをかけたらもっと美味しいかも」
との事だった。

私はちょっと?マーク。

アズキがゆはダイスキ。
カレーライスもダイスキ。
食べてみると、カレー味のアズキがゆだった。

永田小耳症形成外科クリニックの中の異文化コミュニケーション。



本日は土曜日の小耳症外来の日。

入院していた小耳症の患者さんが無事退院となった。

退院診察を済ませ、ふと見ると、カルテが山済みとなっている。

外来は、混雑している。


3連休の中日だったので、

国内の遠隔地からも多くの小耳症の患者さんが来院された。

再診の患者さんたちの診察を数名終えて

小耳症新患の患者さんが2名来院されたので、

2時間ほどかけて手術法の詳しい説明を行った。


その後入院中の患者さんたちの包帯交換を行った。

包帯交換を終えて外来に降りると外来が混雑している。

午前中では外来が終了できず1時近くとなった。

急いでサンドイッチをかけ込み1時過ぎから

再び外来を開始した。


再診の患者さんを数名診察後

初診の小耳症患者さんが来院されたので2時間の詳しい手術法の説明を行った。

気がつけば夕方。


土曜日の夕方まで仕事を行うと最近では

倒れこむように眠ってしまうのが習慣となってしまった。

先日の台風は、すごかった。
事務さんは小学生のお子さんが早めに下校と言う事で、
午前中で仕事じまい。

日勤の師長さんは電車が止まる前に、
「師長さん、帰って~~!早く帰って~!」と叫んで帰ってもらい、
だんだん強まる風雨に胸ときめかせながら、
医局で仕事をしていたのだが、なんだか蒸し暑い。

窓の隙間からは雨が吹き込んできて、
玄関も雨でびしょびしょで、
警備会社の設備もエラーがでて、ALSOKの職員さんが雨の中、来てくれた。

外を見ると雨がななめに走っており、
それと同じ角度で、玄関のゴールドクレストが斜めになっている。

夜になっても風雨の勢いは止まらず、
案の定電車も止まってしまい、
今夜はお泊りと相成った。

地震の時以来だ。

お母さんがたも、これではあすなろに帰れない。

それにしても蒸し暑いなあ。
エアコンの設定温度をさげた。

ありあわせで夕食を済ませ、たまった事務を片付けていたのだが、
風雨の中来てくれた夜勤さんが、
「Mさんのお父さんが、3階で大きな音がしたと言っていましたよ」
と言っている。

「ここは2階建てで、3階はないよ」と言ったのだが、もしや!

「屋上のエアコンの室外機が倒れたのではないか!」

実は1年半前の大風のあと、エアコンの室外機が倒れたのに気がつかず、
そのまま使い続けてだめにしたことがある。

院長は蒸し暑いのにも気がつかず、寝ていたのだが、
それを聞いてあせっている。

気がつかないのなら、エアコンいらないのでは?

翌日ダイキンさんが来て、やっぱり倒れていたそうだ。

玄関のゴールドクレストも、60度傾いたまま通行の邪魔になっている。

まったく、すさまじい台風一過であった。




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2010年12月16日、小耳症の術前。

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手術デザイン。

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永田法の皮弁形成および皮下ポケットの作成。

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肋軟骨4本を採取して作成した永田法の3次元肋軟骨フレーム。

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3次元肋軟骨フレームを皮下ポケットに移植した。

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そして2011年9月22日、耳立て手術の日を迎えた。
再建された耳介。

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耳立て手術のデザイン。

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肋軟骨を採取して永田法の半月様肋軟骨ブロックを作成した。
この半月様肋軟骨ブロックを耳の後ろへ移植して耳を支えて立てる。
この移植肋軟骨を生かすためと耳の後ろの血行を増強するために
頭から血管膜「TPF」を起こした。
血管膜で耳の後ろを被覆してその上に移植する皮膚を側頭部から採取した。

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耳が立っている。

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耳が立っている。

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手術終了時の全体像。
皮膚の採取部は、入院中に治って髪の毛が生える。
耳の後ろから髪の毛が生えることは無い。
耳の後ろに移植した皮膚の色は色調が良好となる。
耳に腫れは入院中にひく。
永田小耳症形成外科クリニックでは、小耳症手術のみでなく、

かつて他の施設で、従来法である「タンザー法もどき」の手術を受けたものの不幸な結果となって、

耳の作り直しを希望されて来院される患者さんが日本中から来院されるために

小耳症の再々建「作り直し手術」をも数多く行っている。


タンザー法などの従来法では、耳の後ろに単に植皮のみを行っているために

耳が立っていないだけでなく、再建された耳の血行が不足する方法だったので

10年も経過すると、次第に肋軟骨が吸収されて再建耳が萎縮しまうが、

それを組み合わせていたワイヤーは融けないので、皮膚を突き破って露出する。

露出したワイヤーをそのままにしておくと

そこから細菌感染をひき起こし、さらに耳が部分欠損状態に陥ってしまう。


このような状態に陥った小耳症の患者さんたちが最近、

永田小耳症形成外科クリニックへと数多く再々建を求めて来院されているため

再々建手術が増加し続けている。


従来法であるタンザー法とは全く異なり

永田法では耳の形態が精密に再建可能というだけでなく

血行が良好な立った耳介が再建可能となっているので

移植肋軟骨の吸収という問題が最も少なくてすむ方法となっている。

本日は午前中、小耳症で入院していた患者さんが無事退院となった。

その後、明日小耳症で手術予定の患者さんが入院となった。

午前中病室に入院中の小耳症の患者さんたちの包帯交換を行った。


午後からは、小耳症外来の時間帯となった。

本日は台風が接近しているというのに、

再診の患者さん達が来院された。


夕方になり、スピードアップした台風15号がついに、関東地方へやってきた。

夕方4時ごろから突然強風と殴りつけるような雨。

関東地方の鉄道は多くが止まってしまったので、

永田小耳症形成外科クリニックでは、帰ることが出来なくなった職員が宿泊している。


台風には早く通り過ぎてほしいものだ。


明日は小耳症の耳立て手術が予定されている。



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小耳症の術前。

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手術デザイン。

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肋軟骨を4本採取して6個のパーツを作成して
ワイヤーで組み合わせ彫刻して作成した永田法の3次元肋軟骨フレーム。

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皮弁形成および皮下ポケットの作成。

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3次元肋軟骨フレームを皮下ポケットへ移植した。
再建された耳介。
またまた台風15号が日本へ向かっている。

前回の台風で大被害を出し、

山間部に出来た土砂ダムがある紀伊半島が再び危機に瀕している。


水位が上がると土砂ダムが決壊し土石流が発生する恐れがあるという。

科学技術が発展した現在でも、山奥に出来た土砂ダムの処理が全く行われなかった。

日本の地形の弱点とも言える。


逆の視点から見ると、水に恵まれた国でもある。

治水目的でダムを建設し水力発電を増やすことが可能だ。


弱点を克服することで豊かな国へと変貌できる。




しばらく前の外来日だが、診察室で小耳症の患者さんが泣き出した事がある。
これから手術と言う事で、まだ小学校の低学年。


院長は声がでかいので、本人はその気じゃなくても、
怒っている、
と思われることがある。
そうじゃなくても、子供にとっては病院は怖い所なんだけど。
手術と聞けば、怖いのはあたりまえだよね。

でも、子供だけじゃなくて、
親御さんたちにも手術を怖がる方達がいる。

子供に耳を作ってあげたいと思うからこそ、
わざわざ永田小耳症形成外科クリニックへおいでになったのだろうが、
本当にこの子に手術を受けさせるのが、
いいのだろうか、悪いのだろうか、
悩み続けるのが、
それも親心と言うものだろう。

院長は、そんな時、
「2階を見ておいで!
 入院中の子供達が楽しそうにしているから!
 泣いてる子供なんか一人もおらん!」
とさけぶ。

2階を御案内していくと、
キッズルームで子供達が遊んでいる。
「この子は手術後4日目の子。
 この子は昨日2回目の手術をした子。」と、
聞いてお母さんはびっくりされる。
みんな元気そうだからだ。
ただし、2回目の手術をした子は、確かに今朝、泣いていた。

「ねえ、手術痛かった?」聞くと
「耳は痛く無かったよ。胸は痛いよ」と
誰かがあっけらかんと答えてる。

向こうから女の子がやってきたので、
「これから手術の子だよ」と紹介すると、
その女の子は見学者の女の子の肩に手を置いて、

「きっと手術をしてよかったと思うよ」と
言った。

こんな一言を聞くと、
自分が無力でも、
「小耳症にかかわってよかった」と思えてくる。

この一言は、見学のお母さんの背中を、大きく押してくれたようで、
「よく考えて、また来ます」と明るい顔で帰って行かれた。


月は毎年数センチずつ地球から遠ざかっている。

いつかは、地球の引力圏からはずれて月は遠い宇宙へ飛び出していってしまう。


これまで月の表面は砂漠の状態と考えられてきた。

が、月の極地に存在するクレーターの中は、太陽光が全く入らない部分があり

その部分は、極端に低い温度で、氷が存在する可能性があると言われていた。


アメリカが最近打ち上げた月の衛星は、このクレータに爆弾を打ち込み

爆破した事でクレータの内部から空へ巻き上がってきた物を観測した。

その結果は、考えられていたよりはるかに多くの水が存在することが判明したのだ。


この発見は月に対するイメージを全く変えることになった。

月に水が存在するということは、

生命の存在する可能性もある、あるいは、

かつては存在したかもしれないという事になるからだ。




本日は、小耳症で入院されていた患者さんが無事退院となった。

その後小耳症の患者さん達が再診で数多く来院されて診察を行った。

空いた時間を利用して、入院中の小耳症の患者さん達の包帯交換を行った。

また外来に降りてみると小耳症の患者さんたちが数名待っておられたので診察を行った。


午後からは、小耳症で初診の患者さんが来院されたので

手術法の説明を2時間ほどかけて行った。

その後も小耳症再診の患者さんが来院されたので診察を行った。

ようやく終わりと思いきや、診断書などの書類書きが待っていた。

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2011年9月16日の永田小耳症形成外科クリニックの玄関。

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道路の反対側から撮影したところ。

開業時には高さ30センチほどしかなかった玄関前に移植した木々が

もはや、このように成長して生い茂っている。

開業後の歳月を感じる。

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永田小耳症形成外科クリニックは交差点の角地で、

裏は駐車場で交差点の反対側は空き地なので、

クリニックの全周囲に建物が存在しないために全ての病室が明るい。

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耳甲介型小耳症の術前。
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耳再建のための手術デザイン。
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皮弁形成および皮下ポケットの作成。
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肋軟骨を採取して彫刻刃で彫刻しワイヤーで3次元に組み合わせて作成した
永田法の3次元肋軟骨フレーム。
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3次元肋軟骨フレームを皮下ポケットに委嘱して再建された耳介。

十分腫れが引いて耳の細部の輪郭が
はっきりした半年後に耳立て手術を予定している。

本日は、午前中小耳症で入院中の患者さん達の包帯交換を行った。

皆、順調な経過をたどっている。

また明日小耳症で手術予定の患者さんが入院された。


午後からは小耳症外来の時間帯。

小耳症で初診の患者さんが来院されたので

時間をかけて手術法の詳しい説明を行った。

来年の手術予約を決定された。


また、小耳症で再診の患者さんが来院されたので診察を行った。

夏休みが終了後の水曜日だったので

水曜日の外来は比較的空いていた。


明日は小耳症の肋軟骨移植術が予定されている。



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2011年1月14日、耳垂残存型小耳症術前。

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耳があるべき場所を赤で示す。

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手術デザインの完成。

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作成した永田法の3次元肋軟骨フレーム。

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皮弁形成および皮下ポケットの作成。

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3次元肋軟骨フレームを皮下ポケットに移植。

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そして、2011年9月13日、耳立て手術の日を迎えた。

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耳立て手術の永田法デザインを示す。

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頭から血管膜「TPF」を起こした。
側頭部から薄い皮膚を採取した。
耳を後ろから支えて立てるために半月様の肋軟骨ブロックを作成した。

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耳が立っている。

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耳が立っている。

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手術終了時の側面全体像。
本日は、小耳症で入院されていた患者さんが無事退院となった。

また、明日小耳症で手術予定の患者さんが入院となった。


その後午前中に入院中の小耳症の患者さん達の包帯交換を行った。

月曜日の包帯交換は抜糸の時期に当たる患者さんが多いので毎週時間がかかる。

何はともあれ、全員良好な術後経過をたどっている。


午後からは小耳症外来の時間帯となった。

来週と再来週の小耳症で手術予定の患者さん達5名の全身麻酔用の術前検査を行った。

その後、小耳症で再診の患者さんの診察を行った。

明日は小耳症で再建された耳介の耳立て手術が予定されている。


月曜日の仕事が終了して夕方からは熟睡してしまった。
耳に関する再建手術は

形成外科領域で最も困難な手術であるからこそ

各施設での結果に大きな差が出る手術でもある。


このブログには、これまでも多数の再々建手術を掲載してきたが

永田小耳症形成外科クリニックでは

先週も小耳症に対する再々建手術が2件行われた。


どのように施設による結果に格差があるのかを

画像で理解しておかなければその理由が全く理解できない。


耳の手術を受ける場合には言葉だけの説明では

その結果が患者さんには全く予想できない。






本日は9月11日、

10年前のニューヨークの貿易センタービルに旅客機が飛び込んだテロが起きた日。

また、東日本大震災からちょうど半年経過した日でもある。


ニューヨークでも日本でもそれぞれを追悼する供養の式典が行われた。

原因は異なるとはいえ両事件とも多くの犠牲者を出している。

被災者の方々のみでなく、その御家族の方々の悲しみと苦労は想像を絶する事だろう。


中でも福島原発事故の復興を確実に終えるまでには

チェルノブ原発事故の処理が20年以上経過した今も未だに終えていない事を考えると

気が遠くなるような歳月がかかるだろう。


チェルノブリ周辺の森林から取れるキノコからは、現在でも多くの放射線が含まれており

それを食べた住民が今でも体内被曝を受けて問題となっている。


森林の放射線の除線を確実に行う事は非常に困難といわれている。

原発事故は人災に他ならないが、人災がこれほど深刻な結果を引き起こしているのだ。

本日は小耳症で入院していた患者さんが無事退院となった。

その後小耳症再診の患者さん達が数名来院され診察を行った。

また入院中の小耳症の患者さんたちの包帯交換を行った。


午後からは、小耳症で再診の患者さんたちの診察を行った後

新患の小耳症の患者さんが来院されたので

2時間ほどかけて手術法の詳しい説明を行った。

さらに小耳症で再診の患者さんの診察を行い

ようやく忙しかった今週の仕事が終了した。

夕方診療が終了と同時に熟睡してしまった。


このようにして小耳症治療に明け暮れているうちに

早いもので9月の10日となっている。

明日で東日本大震災から半年も経過することになる。


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関東地方の某病院で組織拡張法による小耳症の耳介再建手術を受けたが
患者さんはこの結果に納得せず、耳の再々建手術を希望して本日を迎えた。

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再建された耳は立っておらず、耳の後ろには、色調が異なる皮膚が移植されている。
側頭部と耳の後ろの皮膚移植部には縫合した糸の瘢痕が目立つ
また、乳突洞部の縫い寄せた瘢痕が目立つ。

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立っていない耳をピンセットで無理やり立ててみると、
色調が異なる皮膚がこのように移植されており、再建耳介の裏の側頭部は陥凹している。

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耳の再々建手術のデザイン。

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移植されていた肋軟骨フレームを摘出し耳垂表側皮弁を作成した。
また、耳垂の後面に皮下茎皮弁を作成した。

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左が、摘出した移植されていた肋軟骨フレーム。
中は、新たに作成した永田法の3次元肋軟骨フレーム。
右は、型紙。

両肋軟骨フレームの形態の違いに注目。
摘出した肋軟骨フレームの幅が広すぎる。

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新たに作成した永田法の3次元肋軟骨フレームを移植し直して、
耳垂裏面皮下茎皮弁を耳甲介部へ移動して耳甲介の皮膚表面積を拡大したので
耳介細部まで十分に被覆できたことで耳介の輪郭が表現可能となった。

半年後には、30度の角度で耳を立てる手術を予定している。
その際に、耳の後ろに移植されている色調が異なる皮膚を切除して
耳の後ろに耳を支えて立てるため厚さ1センチ5ミリの半月状の肋軟骨ブロックを作成して移植し
それを生かし、なおかつ耳介の血行を良くするため
頭から起こした血管膜で耳の後ろを被覆し、
さらにその上に側頭から薄く採取した皮膚を移植すると
耳の後ろも色調が良好となり、耳の後ろの側頭部の陥凹もなくすことが出来る。

インドから手術を受けに来た美少女とその家族。
永田小耳症形成外科クリニックに一大旋風を巻き起こしている。

なんてったって、言葉が通じない。
ナースはみんなへっぴり腰。

ところが当のインド人家族、
「あんたたち、英語が喋れて当然でしょ」と思っているわけではないだろうが、
平気で英語で話しかけてこられる。
驚いた事に、弟の8さいの少年も、英語だ。

うむ、インドって、インド語を話すんじゃないんだっけ?
ぺらぺら話しかけられても、理解不能で、
悩んでいると、
しかたないわねえ・・・と言う風情で、紙に英文をさらさら書いてくれる。
それを読んで、なんとか意味を理解して、
・・・いるのだろうか?

入院中の患者さんで、女子大生が1名おられ、
これがまた英語が得意と言う事で、
みんなすっかり頼りきりだ。

御本人はもうすぐ退院だと心待ちにしておられるが、
できることならもうしばらくいて欲しい。

気がつけば、
インドの少年は入院中の子供達と、すっかり溶け込んで遊んでいる。

手術当日はインドの両親とも不安げで、
私が側を通り過ぎるたび、
まだか?とか
だいじょうぶか?とか聞いて来られ(たぶんそうだと思ったが)
ああ、小耳症の患者さんの親御さんの心配振りは、
まったく万国共通だなと、
そこだけは妙に納得したしだいだ。

今日は術後2日目で、
もう痛くない、元気だと言う事で、
御両親も、御本人も笑顔であった。

私の頭の中は、英語の単語がくるくる回ってる。
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耳垂残存型小耳症の術前。
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手術デザイン。
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肋軟骨4本を採取して作成した永田法の3次元肋軟骨フレーム。
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皮弁形成および皮下ポケットの作成。
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3次元肋軟骨フレームを皮下ポケットへ移植した。
再建された耳。
本日は小耳症で入院されていた患者さんが無事退院となった。

その後明日小耳小手術予定の患者さんが入院となった。

また、入院中の小耳症の患者さん達の包帯交換を行った。


午後からは小耳症外来の時間帯となり

数名の小耳症の患者さん達の診察を行った。


明日は小耳症に対する肋軟骨移植術の予定となっている。


今年は東日本大震災、それに伴う大津波被害、福島原発事故による放射能被害

また、夏の新潟や福島を中心とする集中豪雨、

そして近畿地方を中心とした台風被害など

本年の日本列島には次から次へとあらゆる被害が集中している。


これまで災害と復興を繰り返してきた日本ではあるが

今年はあまりにも災害が集中している。


これまで以上に災害に強い町の復興が求めらている。

想定外という言葉を使わなくてもすむような

長期計画が必要だ。







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インド国内の某病院で小耳症の手術を行われたものの、
このように不幸な結果となった。
再々建手術目的でインド人の形成外科医師から
永田小耳症クリニックを紹介された。

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耳の後ろには色が異なる皮膚移植が行われている。

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耳が存在すべき場所をこのようにして科学的に決定する。

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再々建手術の複雑なデザインの完成。

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左が移植されていた肋軟骨を摘出したもの。
真ん中が新たに作成した永田法の3次元肋軟骨フレーム。
右が型紙。

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左が、永田法の3次元肋軟骨フレーム。
右が型紙。

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頭からTPF(血管膜)を起こした。
右上は側頭部から採取した薄い皮膚。
右中が、移植されていた色が異なる皮膚を切除したものおよび永田法3次元肋軟骨フレーム。
右下が、摘出した移植肋軟骨。

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3次元肋軟骨フレームを耳が存在すべき場所へ移植して
耳の下前方は皮弁で被覆し、
皮弁の表面積が不足する耳の上外側はTPFの血管膜で被覆した。

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TPF(血管膜)の上には側頭部から採取した薄い皮膚を移植した。

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手術終了直後の状態。