永田小耳症形成外科クリニックと愉快な仲間たち

愉快な仲間たちの秘密の会話

本日は2010年12月31日。

大晦日だ。

関東地方からは、地方都市へと里帰りしたり、

羽田空港からの海外旅行者が増加したりで、

人口が減少し、空気が澄み切ってきたようで

いつもよりも星が数多く瞬いている。


毎年この季節になると、如何に関東地方の大気が通常は汚れているのかがわかる。

電気自動車などのクリーンなエネルギーを使用する必要性を強く認識する日々だ。


いよいよ後わずかで2011年を迎える。





永田小耳症形成外科クリニックには、

海外各国から形成外科医が、これまで数多く来院し

永田法の小耳症手術を見学している。


それらの形成外科医達から母国に帰国後いろいろなメールが入ってくる。

たとえば、本日のメールでは

「ローヘアーラインを伴う小耳症の手術を2日後に予定しているのだが

手術法に関する質問が多数ある。」という書き出しで

手術に関する具体的に細部にいたるまでの質問を長々と書いてくる。

そして、「差し迫っているので、今から18時間以内にメールで教えてくれないでしょうか?」


などなど、それぞれの国々で形成外科医が奮闘していることが

目に見えるようにわかる。


そのような切羽詰った質問や依頼のメールがあった時、

私は出来るだけ早く返答を出すように心がけてはいるが、

これも、結構大変な作業なのだ。


それぞれの国の事情により各国の形成外科医には制約もあり

短期間の留学しか実現できない場合もある。

世界中の形成外科医が、困難な小耳症手術においては

非常に苦労している。


来年の国際形成外科学会は、カナダのバンクーバーで行われる

IPRAS 2011 Vancouver]が,

私は小耳症治療に関するつのマスターコースmaster class

小耳症手術習得のための講義」を

学会サイドから依頼されて2日間で計3時間

私の海外の教え子達とともに、行わなければならなくなった。


本日は、午前中小耳症で入院していた患者さんが

半年後の耳立て手術日を決定して無事退院となった。

その後入院中の小耳症患者さんたちの包帯交換を行った。


午後からは、本年度最後の外来日となった。

数名の小耳症の患者さんたちを診察した。

残すところあと2日ちょっとで2010年も終了する。

21世紀の10パーセントが過ぎた事になる。
永田小耳症形成外科クリニックでは、2010年最後の手術が無事終了し、
院長は大きなため息。
「今年もよう働いた・・」と。
明日は今年最後の外来日。

師長さんや I さんは、年末恒例の棚卸に忙しかったし、
Tさんは手術室のあちこちを、おおそうじ。

お正月が大嫌いな私もさすがに、
2010年、終わるんだなあと、ふと思う。

何を思ったか○せんせい、自分の机を片付けだして、
「事務長、大掃除するんですか?」ときいてくるので、
「私は年末の大掃除は(意地でも)しません」
と答える。

年末は色々書類仕事が多いので、
そのだんどりで、頭がいっぱい。

健康診断も無事終わり、
最後に○先生の結果をもらって、終了だ。

今年は健康診断の結果、
院長はタバコを減らすことができたし、
   まだ節煙はつづいてる♪
Tさんがダイエットに大成功したので、
永田小耳症形成外科クリニックの「メタボシスターズ」は
めでたくも解散した。

○先生もかけっこと水泳のせいで、
「健康診断のデータが改善するとほんと、やる気がでますよ!」と言うので、
「え?先生?
だって腹囲、去年と今年とほとんど同じですよ」と言ったら

「去年はこうやって測ったから」と言って、
お腹をぎゅっとへこませている。

へ?

Tさんの腹囲も去年は自己申告で、
「実はもっとあったんです」と。

私は人間不信におちいりそうだ。
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耳垂残存型小耳症に対して半年前に耳介再建術を行っていた症例。
本日耳立て手術日を迎えた。
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耳立て手術のデザインを示す。
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頭から血管膜を起こした。
耳の後ろから支えて耳を立てるための肋軟骨ブロックを作成した。
側頭部から薄い皮膚を採取した。
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術直後の状態耳が立っている。
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耳を斜め前方から見た所見。
耳が立っていることがわかる。
耳の腫れは、入院中に引く。
本日は、小耳症で入院していた患者さんが無事退院となった。

午前中に入院中の小耳症の患者さん達の包帯交換を行った。

月曜日は、いつも抜糸の時期に当たる患者さんが多いので

包帯交換だけでも2時間近く要した。

その間に、明日耳立て手術予定の小耳症の患者さんが入院となった。


午後からは外来の時間となった。

外来にこられた小耳症の患者さんたちの診察を行った。

年末ということもあり、道路が混雑しているようですから

外来にこられる時は、早めに時間に余裕を持って来院してください。


永田小耳症形成外科クリニックの年内最後の外来診察日は

12月29日、水曜日の午後1時から4時までとなります。

日本製品の国際競争力がかつての1位から20位以下に転落している。

それに伴いこの20年日本は経済力が停滞したままとなっている。


土曜日を休日にしてからの教育レベルも低下した結果、

国際的に学力低下を引き起こし

国際的相対的に日本の科学技術力も低下した。


国際競争力の低下の結果、日本企業は衰退の一途をたどり

単純作業ですむ工場は労働賃金の安い東南アジアへと移動し

日本では新規雇用もできなくなった。

今では企業の重要な中枢までも東南アジアの企業に買収されている。


その結果、大学卒業者の就職率は55パーセントを切っている。

若い世代が職に就けないということは

未来への展望が開けない国となったということだ。


やはり、子供時代からの厳しい競争教育があってこそ

明るい未来への展望も開ける可能性が出てくるということだろう。


1980年代から1987年のバブル時代に

日本は、これが今後も永遠と継続できるかのような幻想を抱いていた。

仕事などふって沸いてくるようにあった時代だった。


正社員となってアクセク働くことなどばかげているという風潮が流れていた。

必要な時だけ働けばよいといった風潮が「ニート」を生み出していた。

受験競争などばかげていることだと勘違いし、

そして、ゆとり教育などという、大きな間違いを犯してしまった。


「努力なしに栄光はないのではないか」と当時危惧したことが

現在現実化してしまった。


現在では大学生になったとたん正社員を目指して就職活動だけにキュウキュウとして

学問する心を忘れ、本末転倒した時代となった。


スパルタ式の「努力と忍耐」があって

更に激しい競争を勝ち抜いてこそ

未来が導き出されるという事を

日本はもう一度思い出すべき時が来た。


厳しい競争を勝ち抜いた人が、世界的に競争力のある企業を起こすことが出来

競争力のある企業こそが国内に生き残っていけるので

国内では普通の人達をも雇用することができる。


一部の優秀な頭脳は競争力のある企業を起こし

普通の国民も恩恵を受けることができる。


もちろん国民全員が国際競争力のある人ばかりとなることが理想ではあるが。





本日は、小耳症で入院していた患者さんが半年後の耳立て手術日を決定し

診察後無事退院となった。

その後外来で数名の小耳症患者さんの診察を行った。

さらに入院中の小耳症患者さんたちの包帯交換を行った。


午後からも外来で数名の小耳症患者さんたちの診察を行った。

本日は12月25日のクリスマス。


永田小耳症形成外科クリニックには、

クリスマスも正月にも年間を通じて常にいつでも

小耳症の患者さんたちが入院している。

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耳垂残存型小耳症の術前。
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耳が存在すべき場所と大きさを赤で示す。
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手術デザインの完成。
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耳の場所と大きさは、左右対称になるように
透明フイルムに印刷しておいた型を用い科学的に決定する。

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作成した3次元肋軟骨フレームと型紙。
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作成した皮弁および皮下ポケットの作成。
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3次元肋軟骨フレームを移植したところ。
12月だというのに関東地方での本日は太陽が明るく暖かかった。

ヨーロッパや北アメリカでは寒く大雪が降り空港が機能しない日が続いた。


ヨーロッパや北アメリカが寒い冬には

日本も寒くなることが多い。

北極からの冷気は、120度おきに地球の南へ3箇所冷気が降りてくるからだ。


だとすれば今日までは、たまたま暖かかったのかもしれないが

明日以降は極端に冷え込み始めるかもしれない。


暖かかった後の寒さは身にしみる。

ましてや、この半年ちょっとで

体重を30キロ以上も落とす事に成功し、スマートに変身した当院のTさんにとっては、

寒さがますます身にしみるのかもしれない。


Tさんによれば、「今年の冬は、特に寒いです!」だって。








本日は、小耳症で再々建手術を行い入院していた患者さんが

診察後、無事退院となった。

その後、入院中の小耳症の患者さん達の包帯交換を行った。


午後からは数名の小耳症の患者さんを診察した。


その一人で両側小耳症のために再々建手術を行った患者さんが久々に診察に来院された。

時間がたち再々建にもかかわらず両耳ともに、良好な形態となっていた。


なんと、その患者さんがトライアスロン大会に出場し見事完走したのだ。

トライアスロンへ出場した時の写真を持ってきてくれた。

トライアスロンといえばマラソンよりも

更に体力を要する最も過酷なスポーツである。

完走しただけでもすごい事だ。


さらに、患者さんは話を続けた。

「仕事上でも、責任あるポジションを与えられるようになり、

多くのすばらしい人々との出会いにも恵まれて充実している」との事だ。


小耳症手術後の患者さんは、術後経過を見せに毎年来院されているが

年次経過とともに、人間的にも大きく成長し、

それに伴う患者さんの成長した良い話を聞くことが出来るたびに

私は、非常に幸福になるのだ。










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小耳症の術前。
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耳があるべき場所を赤で示す。
耳があるべき場所まで髪の毛が生えていることがわかる。
ローヘアーラインを伴う耳甲介型小耳症。
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手術デザインを示す。
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作成した3次元肋軟骨フレーム。
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頭から血管膜を起こした。
作成した3次元肋軟骨フレーム「右上」。
頭から採取した薄い皮膚「右中上」。
耳が存在すべき場所から採取した毛根部「右中下」。
摘出した耳介軟骨「右下」。
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耳があるべき場所へ3次元肋軟骨フレームを移植したところ。
肋軟骨フレームの下半分は皮弁で被覆した。
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3次元肋軟骨フレームの上半分は血管膜で被覆して移植肋軟骨を生かした。
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血管膜の前方から上方の耳輪部を皮弁で被覆した。
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皮弁で被覆出来なかった血管幕の上に、
頭から採取していた毛根を含まない薄い皮膚を移植した。
耳の外側上方の頭からの薄い皮膚の採取部は、入院中に治り髪の毛が生える。

ローヘアーラインを伴う小耳症では、髪の毛が生えない耳を再建するために
このように非常に複雑な手術を要する。
本日は午前中に小耳症で入院中の患者さん達の包帯交換を行った。

抜糸日に当たる患者さんが多く包帯交換だけで2時間を要した。

その間に明日小耳症で手術予定の患者さんが入院となった。


午後からは外来の時間。

来週および来年早々に小耳症手術を行う予定の患者さん達4名の

全身麻酔用術前検査を行った。

その後、数名の小耳症の患者さんたちの診察を行った。

明日は、ローヘアーラインを伴う小耳症の肋軟骨移植術の予定となっている。
58年以上生きてくれば、その間には何度かの、
「そりゃ、うそでしょう~~!」
と言うような事が、何度かおきる。

当クリニックも、開院してからはや5年がすぎ、
「永田小耳症形成外科クリニックの3大奇跡」なるものが、存在する。

ところが先日、「永田小耳症形成外科クリニック、4番目の奇跡」
なることが、起こった。

突然院長が、
「節煙する!」と言い出したのだ。
それもみんなの前でだ。

「うそっ!?」
「え~~~?」
「続くわけないでしょ~~?」と疑問符のあらし。

なんせ以前
「あたしとタバコとどっちが大切なの?」と聞いた時、
「たばこ」と即答されたこともあるのだから、
驚いた。

禁煙すると続かないから、節煙するのだというのだが、
本当だろうか。

○先生がフルマラソンに出ると聞いた時よりも、驚いた。

実際、何時も朝医局にくると、
以前なら丼にてんこ盛り位いのタバコの吸殻が、
湯のみ茶碗にいっぱい位になっている。

買い置きのタバコも、数が少なくなっている。
そういえば咳もへったようだし・・・。
本当にやめられたら、永田小耳症形成外科クリニックの4番目の奇跡だ。

つまりタバコより命のほうが大切と言うことか。
ではあたしの順位は、ますます下位である。
水と大気が存在する青い地球は

宇宙の中でも奇跡の存在だ。


いろいろな宇宙探索が行われているが

人類が生きていけるような地球のような存在は、他にはまだ確実に発見されてはいない。


それゆえに人類は、このままの地球環境を維持することが重要だ。

大気の組成がわずかな変化を起こしても人類にとっては致命傷となる。


奇跡の地球がこのままの環境でいつまで存在できるのだろうか?


奇跡の地球に今生きている事だけでも

実は奇跡的にありがたい事実なのだ。


本日は、小耳症で入院していた患者さんが2名無事退院となった。

その後、数名の小耳症の患者さん達の診察を行った。

外来が空いた時間を利用して

入院中の小耳症の患者さん達の包帯交換を行った。

その後も数名の小耳症患者さんたちの診察を行った。


午後からは小耳症で新患の患者さんが来院されたので

2時間ほどかけて手術法の詳しい説明を行った。


その後も数名の小耳症の患者さんが来院された。

気がつけば夕方4時となっている。

早いもので、今年もあと2週間をきっている。
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関東地方の某病院で頬部に存在していた
耳たぶを切除されてしまっていたために無耳症となってしまった症例。
切除されていなければ耳たぶの一部として利用できたはず。
先天的に頬骨弓も欠損しているために、頬が陥没している。

通常の施設では再建不可能な困難な症例が
永田小耳症形成外科クリニックに集中している。

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耳が存在すべき場所を赤で示す。
耳が存在すべき場所の半分まで髪の毛が生えている。
重度ローヘアーラインを伴う無耳症。

髪の毛が生えない耳を再建するために複雑な手術となる。
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手術デザインの完成。
斜線部は、頬骨弓の再建が必要な部分。
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作成した3次元肋軟骨フレーム。
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頭から血管膜を起こした。
側頭部有毛部より薄い皮膚を採取した「左上」。
次に耳があるべき場所の毛根部を切除した「左中」。
作成した3次元肋軟骨フレーム「左下」。
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耳が存在すべき場所に3次元肋軟骨フレームを移植した。
頬骨弓を再建するために移植する肋軟骨を保持して示している。
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3次元肋軟骨フレームを生かすために頭から起こした血管膜で被覆した。
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血管膜の上へ、あらかじめ側頭部から採取していた薄い皮膚を移植した。
毛根部を切除しているので、髪の毛が生えなくて、色調の良好な耳が再建された。
半年後に耳立て手術を行う。
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小耳甲介型小耳症の術前。
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耳があるべき場所と大きさを赤で示す。
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手術のデザイン。
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作成した3次元肋軟骨フレーム。
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皮弁形成および皮下ポケットの作成。
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皮下ポケットに3次元肋軟骨フレームを移植したところ。
韓国ソウルでは、避難訓練が行われているというニュースがあった。

空襲警報が鳴り、人々が地下へと避難訓練を行った。

人々が地下に避難した後の

人影がなくなったソウル市内が映し出された。


北朝鮮の攻撃を想定しての韓国全国民を対象とした訓練だ。

日本の隣の国で、

今まさに戦時中と同じ訓練が行われている現実に

愕然とさせられる。


もし北朝鮮が実際にソウルを攻撃した場合

あらゆる面で、日本も平穏ではなくなる。


アメリカ軍の基地が存在する日本へも

北朝鮮からのミサイルが飛来する可能性すら出てくるのだから

恐怖といわざるを得ない。


これらの最悪の事態を回避する事ができるかどうかは

国連での早めの論議が望まれる。


中でも中国が経済大国として

世界平和への責任を果たすことが出来るかどうかにかかっている。


現在の北朝鮮は、孤立化し世界からの支援を得ることが出来ない状況となっている。

今年の冬を乗り切れるかどうか厳しい状況にあるはずだ。

唯一北朝鮮を擁護する中国は、

北朝鮮に対し膨大な援助を行うしかない状況となっている。


世界からの支援を引き出そうと、これまで頻繁に攻撃を繰り返した

北朝鮮が行ってきた脅しの手段が、いまや世界に受け入れられなくなった。


北朝鮮が今年の冬を乗り越えることが出来ないような状況であれば

過激な攻撃を起こす可能性がある。


危機的状況を回避するために日本政府は早めに真剣に対応を行わなければならない。




本日は小耳症で入院していた患者さんが無事退院となった。

その後入院中の小耳症の患者さんたちの包帯交換を行った。

その間に明日手術予定の小耳症患者さんが入院となった。

また、海外の患者さん達からのメールの返事を行った。


午後からは外来の時間となった。

数名の小耳症の患者さん達の診察を行った。

明日は小耳症に対する肋軟骨移植術が予定されている。
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小耳甲介型小耳症の術前。
P1020908.jpg
耳があるべき場所と大きさをを赤で示す。
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手術デザイン。
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作成した3次元肋軟骨フレーム。
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皮弁形成および皮下ポケットの作成。
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3次元肋軟骨フレームを皮下ポケットに移植したところ。
本日は、午前中に小耳症で入院中の患者さんたちの包帯交換を行った。

その間に明日小耳症手術予定の患者さんが入院となった。


午後からは外来の時間帯となった。

来週小耳症で手術予定の患者さん達の

全身麻酔用術前検査を行った。

更に小耳症で経過観察中の患者さん達の数名を診察した。


明日は小耳症の肋軟骨移植術の予定となっている。
手術を行う医師は、少なくとも器用な手を持っていなければならない。

器用さは子供の時から磨かれる。


形成外科医が再建手術を行う場合には、器用と言うだけではなく、

さらに立体的な芸術的センスが必要となる。


芸術的センスも子供の時から磨かれる。

個人の先天的な能力でもある。


特に体表器官の中で、耳の形態は最も複雑であるから

形成外科の再建領域で最も困難だとされている分野でもある。


立体的構造を科学的に完全に再建できた時こそ

最も芸術的な結果をもたらす。


そういう意味からも、耳介再建分野は

非常に特殊な芸術的才能を必要とする分野と言える。


芸術的才能は動物には無く、特に人間だけに与えられた高度な能力でもある。

芸術は、教養のひとつでもある。


これから形成外科を目指す医師には

まず教養としての芸術的感覚を子供の時から厳しく磨いてもらいたい。


再建術を受ける患者さんに満足していただけるためにも

絶対に必要条件と言えるからだ。


何度行っても作り直しが必要となる耳しか再建できないようならば

患者さんにとっては迷惑でしかないという事を

認識し、自分には不向きと認識し完全撤退すべきだ。


厳しいことを述べているようだが

真の芸術は、芸術的才能を持った人に、さらに厳しい訓練が必要だ。


音痴の人にオペラを最高の教授陣が教育しても絶対歌えないのと同じように、

走ることが遅い人に最高の教授陣がついて教育しても、

絶対に金メダルを取るほど速く走れるようにはならないのと同じように


才能がもともと無い人に、いくら訓練を行っても

複雑な耳介をそれぞれの術前の形態に応じた手術法を発想し

オーダーメイドの手術を行って

患者さんが満足する耳を再建することは

芸術的才能が無い形成外科医には不可能なことだ。


これまで、私が世界中の数多くの形成外科医を教育した経験で

永田法を確実に習得できた形成外科医は、ほんの僅かな人物に過ぎないことから

前述の結論となった。


本日は12月12日。

残すところ今年もあと僅かとなった。

時代は常に変貌を遂げている。

時代が進めば通常は進歩するはずだが

退化し始めたのでは?と、疑いたくなる。


大学の医局が全国的にこれほど崩壊するとは思いもよらなかった。

それに伴い、学問を習得するレベル低下にもつながっているらしい。


耳再建領域においても、このブログにしばしば示しているように

当院へ作り直しを求めて来院される患者さんが急増している。


再建レベルが低かったずっと以前に再建されたものの

不幸な結果となってしまった患者さんだけではなくて

つい最近再建されたものの不幸な結果となって

再々建を求めてこられる患者さんが多くなっている事が問題だ。

しかも、あらゆる大学病院での手術結果なのだから問題だ。


レベルダウンといわざるを得ない。

本来の目的は進歩のはずなのだが。?


現在の日本の根本的な何かが間違っているようだ。

白い巨塔?



本日は入院していた小耳症の患者さんが午前中無事退院となった。

午前中に入院中の小耳症の患者さんたちの包帯交換を行った。

外来では数名の小耳症の患者さんを診察した。


午後からも、数名の小耳症の患者さんの診察を行った。

また、小耳症で初診の患者さんが来院され

2時間ほどかけて手術法の説明を行った。


昨日は長時間の手術で

午前9時から開始して手術が終了したのは午前1時となった。

患者さんを病室へ戻し、カルテ記入を終えたのは午前3時。

眠りについたのが午前4時。

午前9時から本日は外来が始まった。


ようやく今週の仕事が終了した。


今週の仕事が終了となった。

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関西地方の某大学病院で手術を受けたものの不幸な結果となり再々建術となった。
再建された耳の上3分の1から髪の毛が生えている。

ローヘアーラインの症例なのに毛根をそのままにタンザー法を行うと
このような悲惨な結果となる。

これを作り直す手術は、永田法で行う事になる。

再建された耳は平坦化している。
耳の後ろには色が異なる茶色い皮膚が移植されている。
耳が立っていない。

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耳があるべき場所を科学的に決定する。

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複雑な手術デザインが完成したところ。
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左が新たに作成した永田法の3次元肋軟骨フレーム。
右が摘出したタンザー法の肋軟骨フレームおよび毛根部そして色が異なる移植皮膚。

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頭から薄い皮膚を採取した。
頭から血管膜「temporo-parietal fascia flap」を起こしたところ。
皮弁形成を行っている。
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移植した3次元肋軟骨フレームの下半分は皮弁で被覆し、
上半分は、血管膜で被覆した。
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血管膜の上に、毛根部を切除した皮膚を戻したところ。
P1020906.jpg
それでも不足する部分の皮膚を
頭からあらかじめ採取していた皮膚を移植しカバーした。
これで髪の毛が生えることが無く色が同じ耳が再々建された。

頭から採取した皮膚の部分「写真の赤い部分」は
入院中に治り髪の毛が生える。

手術時間は14時間15分。
麻酔時間が16時間15分。

腫れが引いて、十分輪郭が出る半年後に
耳を立てる手術を行う予定。
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耳垂残存型小耳症に半年前に肋軟骨移植による耳の建術を行い、本日の耳立て手術の日を迎えた。
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耳立て手術のデザイン。
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耳の後ろへ移植して耳を立てるための肋軟骨ブロックを作成。
それを被覆して生かすために頭から血管膜を起こした。
移植する薄い皮膚を頭から採取した。
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手術直後耳を前から見たところ。
耳が立っている。
P1020893.jpg
耳を上から見たところ。
耳が立っている。
P1020891.jpg
側面からの所見。
耳の腫れは入院中に引く。
本日は入院していた小耳症の患者さんが診察後、無事退院となった。

その後、入院中の小耳症の患者さん達の包帯交換を行った。

また、明日小耳症で手術予定の患者さんが入院となった。


水曜日の午後からは、外来の時間帯。

小耳症の患者さん数名を診察した後、

埋没耳の初診の患者さんが来院された。


すでに、他の病院で手術を受けたものの不幸な結果となり、再々建手術を求めて

永田小耳症形成外科クリニックを受診される患者さんが非常に増加しており

その再々建手術の実際を、このブログに数多く掲載してきた。


最近では小耳症に限らず埋没耳の患者さんまでもが

再々建を求めて来院される症例が増加している。





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耳垂残存型小耳症の術前。
P1020883.jpg
耳が存在すべき場所と大きさを赤で示す。
P1020884.jpg
手術デザイン。
P1020885.jpg
作成した3次元肋軟骨フレーム。
P1020886.jpg
皮弁形成および皮下ポケットの作成。
P1020887.jpg
3次元肋軟骨フレームを皮下ポケットに移植したところ。
本日は午前中に入院中の小耳症患者さん達の包帯交換を行った。

月曜日の包帯交換では、

抜糸の時期に当たる患者さんが多いので

2時間ほどかかる。

包帯交換中に明日小耳症手術予定の患者さんが入院となった。


月曜の午後からは外来の時間。

来週小耳症手術予定の患者さん3名の全身麻酔用の術前検査を行った。

その後、小耳症で新患の患者さんが来院されたので

2時間ほどかけて手術法の詳しい解説を行った。