永田小耳症形成外科クリニックと愉快な仲間たち

愉快な仲間たちの秘密の会話

今年に入ってからやたらに忙しい。
そろそろ年度末でもあるし、そうでなくても慌しいところへきて、
実家の母が「圧迫骨折」らしく、
もう大騒ぎだ。

年賀状の返事も、やっと先週、最後の一枚をポストへいれた。
今日は家で2009年度の外来新患アンケートの集計を終わらせた。

どたどたと駆けずり回っている間に、
もう1月が終わりだ。
なんとまあ。

年末に、雨漏りの修理に業者が来てくれて、
そのまま庭においてあったうちの脚立を、
自分たちのと一緒にもって帰ってしまった。
おかげで狭い庭が広く見えるのは結構だが、
電話を入れたのにまだ返してくれないままだ。

うーん、困ったなと思って庭を見たら、
真っ赤な椿が咲いていた。

うちに椿がある事など、すっかり忘れていたわ。

           ※   ※   ※  

前回集計した時と同様、
多くの小耳症の患者さんが外来へおいでになっている。

昨年は、小耳症だけで120名の新しい患者さんがおいでになった。

やはり関東地方からが多いが、全国から満遍なく、と言う印象だ。
85パーセント以上がホームページを見てこられ、
紹介もかなり多い。
大学病院からの紹介も、ある。
近いうちに清書して、外来で皆さんにも見ていただければ、と思っている。

           ※   ※   ※

今夜は久しぶりに炊事らしい炊事をして、
ゆっくりできます。
明日からは2月。   



誰かが、ある事で成功すると

すぐブームに乗じ、「まね」をして、うまみにあやかろうとする人が多い。

そのため、いつも、

目新しいものを求め世界中を飛び回り、探し出そうとする人がいる。


しかし、

自分で考え、あみ出した方法ではないので、

次へとつながらない。

だから

次々にそれを、まねしてくる他の人たちが増えてくると、

差別化が図れなくなり

やがては、撤退を余儀なくされる。


やはり、

「人まね」ばかりを行っていても、

それ相応の存在でしかありえない。


そんな事より、

もっと大きな視野に立ち、

自ら、新たな道を見出すという方法を身に着けるほうが、はるかに重要な事だ。

言い換えると簡単に、ブームなどに乗らないことだ。


誰も行ったことのない道を、

自ら築き上げ歩んでいく時は、

最初こそ、不安もあり、いろいろと人から批判されることもあろう。

しかし、

そんな些細なことを恐れてはならない。


それでもなお、

自ら信じた正しい道を歩き続けていくうちに

気が付けば、

自分の道が歩んだ後に出来ている。


さらに

誰も行わなかった自分の道が、

どんどん先にも見えて来る。


悟りの扉を開いた時、

果てしなき世界が無限に広がり、

遠い先まで見通せるようになってしまう。


自分独自の扉を開くと、

全く異次元の、壮大なスケールの人生が待っている。

常識に捕われないオリジナルの道を見つける事が最も重要だ。


オリジナルな道を教えてくれる人など誰もいない。

だから、

人に頼ることなく、

自分で見い出さなければならないのだ。




本日は、本来、小耳症の手術が予定されていた。


10日前の術前検査も、すでに受けていた患者さんだったが、

手術の1週間前になり、家庭内に、いろいろ突発的なことが起こり

今回の手術が、行えなくなった。


昨年も1件、手術が近づいてから、新型インフルエンザにかかったため、

やむなく手術が延期となった患者さんがいた。


人生、永い間には、いろいろなことが起こるものだ。

いろいろ突発的事態が起きた時は、

一つ一つ解決し、乗り越えなくてはならない。

「急がば回れ」という諺のごとく。
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両側小耳症で、1年ほど前に肋軟骨移植を行った。

その半年後に、アメリカのバージニア大学耳鼻科を紹介し、
聞こえの手術を受けて、補聴器なしで、日常会話が可能となった。

バージニア大学のジャスドーファー教授が、
小耳症の聞こえの手術を開発した本人であり、本家本元で手術すると
このように補聴器なしで、聞こえるようになる確率が非常に高い。

本日は聞こえるようになった再建耳の耳立て手術。
耳立て手術のデザインを示す。
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頭から血管膜を起こした。
耳の後ろから耳を支えて立てるために肋軟骨ブロックを作成した。
あらかじめ頭から薄い皮膚を採取した。
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耳が立っている。
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耳が立っている。
耳の腫れは入院中に引く。

これで補聴器なしで聞こえる耳が完成した。

聞こえの手術を行う適応のある小耳症の患者さんは、両側小耳症の患者さんに限られる。
本日は朝から、小耳症で入院中の患者さん達の包帯交換を行った。

その後、患者さんたちから入るメールに答えたり。

診断書などの書類を書いたりで、あっという間に午前中が過ぎた。


午後からは、外来の時間。

経過観察中の小耳患者さんたちを数名診察した。

新患の小耳症患者さんが2名来られたので

2時間ほどかけて、手術法の詳しい説明を行った。


相変わらず日本中から作り直しを求めて来院される小耳症の患者さんが増加し続けている。

それも、何十年も前に、耳の再建を受けた結果の作り直しではなく、

ここ1年以内に手術されて、作り直しに来られているケースが増えている。

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2009年6月16日。小耳症術前。
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耳があるべき場所を赤で示す。
耳があるべき場所に髪の毛が生えているローヘアーラインの症例。
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デザインの完成。
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作成した3次元肋軟骨フレーム。
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髪の毛が生えている部分を切除した。
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髪の毛の部分を切除して、耳の裏側皮弁を形成した。
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耳の裏側皮膚と表側皮弁を起こしたところ。
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3次元肋軟骨フレームを移植して、皮弁でカバーしたところ。
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そして2010年1月26日の耳立て手術日となった。
耳立て手術のデザインを示す。
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頭から血管膜を起こしたところ。
頭からあらかじめ薄い皮膚を採取した。
耳を後ろから支えて立てるための肋軟骨ブロックを作成した。
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耳が立っている。
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立った耳を前から見たところ。
永田小耳症形成外科クリニックには、秘密部隊がある。

「YASE 隊」と言う。

隊長は秘密だが、私の推察するところ、看護師の Iさんだ。
ナースステーションの冷蔵庫には、秘密兵器の不思議なダイエット食が秘匿してあるし、
一時はコアリズムが最重要なミッションであった。

情報部のトップは、これも秘密だが、看護助手の Mさんだ。
かつて○先生も院長も夢中になった「ビリーズブートキャンプ」は、
クリニック中を席巻したのだが、
かの情報も、彼女がもたらしたものらしい。

今度新しく入隊した Tさんは、「炭水化物ダイエット」で、
ひたすら炭水化物を減らし、なんと体重が×キロも減ったそうだ。
(個人情報なので秘密だ。セクハラだと言われては、困るから)
あと10キロ以上減らしたいと言う。

とても嬉しいらしく、私の顔を見る度に、
「私×キロやせたんです。」と言うけれど、
私にはよくわからない。

師長さんにそう言ったら、
「そういえば最近怒ってるように見えるのは、顔が小さくなったからですね」
と言うので、
まじまじ顔を見てみたら、
ほんとだ、
「やっぱり、やせたんだね!」

当クリニックのメタボシスターズと言われないように、
「YASE 隊」でハードな訓練をして、
すっきりお腹で頑張ろう。

ちなみに○せんせいは男性部隊の隊員で、
院長は名誉顧問です。


日常生活に埋没し、

平穏に暮らしているつもりで、満足し

何も疑問に考えることをしなくなると、

大きな間違いに気が付かなくなる。


常に、このやり方でいいのだろうか?

という疑問を持つことが重要だ。

疑問を持つことから改良や改革が出来るきっかけとなるからだ。


しかし、日常生活を格段に改善しようと言う目的で発想した方法であっても

視点を変えると、日常生活にとって、逆に害となってしまった事例が数多くある。


工業が進歩し、工業製品が生活のために役に立つようになり始めた過程で

世界は河川や、大気の汚染を引き起こした。

後に、この汚染物質を浄化するために

膨大な費用と時間を要することとなった。


方向性をわずかでも誤れば、

一時的には生活の質が良くなったように見えても、

その更に後に待っているのは、

自然を破壊しつくした挙句の果てに、

地球上すべての生命の危機を引き起こす危険性すらあるのだ。


常に、このままでいいのだろうか?

と、あらゆる観点から正しい方策を、考え続けなければならない。


毎日が矢のように過ぎ去って行く。

地球の自転がまるで高速回転をはじめたかのようだ。

歴史がその後に超高速で作られる。


2010年の1月も残り一週間となった。

100年に1度という世界大恐慌を、

今年だけで世界は、日本は、果たして乗り越えることが出来るのだろうか?


アメリカ発の、詐欺まがいのサブプライムローンに欺かれ、

世界中の投資家や銀行のみでなく、みんながもらうべき将来の年金までが、

大きな損失をこうむり、将来の世界中の人々の生活が脅かされている。


このような人類の失敗は、

アメリカの金融工学などと言う あやしい、未成熟な

いまだ学問として確立もしていない

科学者もどきの詐欺師達が仕組んだ罠だったのだ。


サブプライムローンを仕掛けた人と、

そのやり方を法律上禁止もしなかったアメリカ議会に、まず大きな責任がある。


また、これに国民から預かった膨大な年金を投資して損失を出してしまった投資家にも

銀行にも株式会社にも責任がある。


本来ならば、少なくとも、これらに責任を取ってもらわなければならないのだ。


歴史から学ぶ必要があるはずなのに

前回の第1時世界金融恐慌の経験と反省から、人類は何も学ばなかったのだ。


悲惨な戦争を何度経験し繰り返しても

なお、いまだ世界のどこかで戦争を行っているのと

同じように、

金融の世界でも同じ過ちを繰り返す人間は

悲しい愚かな存在でもある。


本日は、土曜日。

永田小耳症形成外科クリニックでは、

土曜日は、午前午後とも外来日。


午前中は、小耳症新患の患者さんが2名来院され、

2時間かけての画像をお見せしながら手術の説明を行った。

そのほかに、小耳症経過観察中の患者さん達が、数名来られたので

外来待合室が混雑した。


午後からも、小耳症新患の患者さんが2名来られ

またまた、2時間の説明を要した。

その後も経過観察中の小耳症患者さんが数名来られて診察した。

ようやく夕方4時となり、

病室に入院中の小耳症の患者さんたちを包帯交換および消毒、抜糸などを行った。

気がつけば夕方の5時半ではないか。


思い返せば、火曜日は8時間の、木曜日は、10時間の、

金曜日は8時間の小耳症手術を行っているので、時間の経過するのも忘れている。

気が付けば、あっという間の1週間だった。


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2009年6月30日、耳垂残存型小耳症。
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耳が存在すべき場所を赤で示す。
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手術デザイン。
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作成した3次元肋軟骨フレーム。
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皮弁形成および皮下ポケット作成。
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3次元肋軟骨フレームを皮下ポケットに移植した。
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そして、2010年1月22日の耳立て手術の日となった。
再建された耳介。
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耳立て手術のデザイン。
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頭から血管膜を起こした。
頭からあらかじめ薄い皮膚を採取した。
耳の後ろから耳を支えて立てるための肋軟骨ブロックを作成した。
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手術後、耳が立っている。
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耳が立っている。
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特殊な形態の小耳症の術前。
第1第2鰓弓症候群の症例。
頬が陥没している。
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耳があるべき場所を赤で示す。
第1第2鰓弓症候群すなわち、顔面半側萎縮症を伴う小耳症は、
耳の再建術が非常に困難なことが多い。

耳があるべき場所の上半分には髪の毛が生えている。
いわゆるローヘアーラインを伴うので、髪の毛が生えない耳を作るために特殊な手術となる。
また、存在する耳たぶが、あまりにも、前下方に離れて存在する。
しかも顔面骨の頬骨弓が欠損しているために、頬部が大きく陥没している。
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複雑な手術デザインの完成。
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胸から肋軟骨4本を採取して、彫刻し組み合わせて作成した3次元肋軟骨フレーム。
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頭から、生きた血管膜を起こしたところ。
あらかじめ頭から薄い皮膚を採取した。「左中」。
その後、耳の存在すべき場所にあり、髪の毛が生えていた毛根部を切除した。「左上」。
これで耳があるべき場所から髪の毛は生えなくなった。
そこに3次元肋軟骨フレームを移植する。「左下」。
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毛根を切除した耳が存在すべき場所に3次元肋軟骨フレームを移植したところ。
頬骨弓欠損部には、肋軟骨を移植して、頬部の陥没を修正する。
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頬骨弓を再建した。
耳たぶと、耳珠の部分は生きた皮弁で3次元肋軟骨をカバーした。
また、耳たぶと耳珠以外の3次元肋軟骨フレームを皮膚弁で覆えなかった部分を生かすために、
血管膜でカバーしたところ。
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血管膜の上には、あらがじめ頭から採取しておいた薄い皮膚を移植した。
これで髪の毛が生えない耳となる。
再建した耳の周囲の薄い皮膚を採取した部分は、かすり傷と同じなので、
入院中に治って髪の毛が生える。
医療崩壊問題が言われてからずいぶん経過した。

自民党政権下での小泉改革以来、

この10年間医療費を削減し続けてきた結果、

病院倒産が相次ぎ、東京都内でも救急患者受け入れベット数が不足し

救急患者の死亡が起こるという深刻な医療崩壊が露見している。


以前の病院倒産は、高額の医療検査機器を購入しすぎて

倒産するという事例が多かったのに対し

最近では、入院ベットが満床で、外来数も極限まで忙しく働いていても

診療報酬が下がりすぎて赤字転落となり倒産するという事例が増えている。


すなわち、地域医療に真剣に、しかも、無駄な浪費を削り、取り組んでいても

採算が取れないような診療報酬額となってしまったのだ。



ついに昨年は、医療機関の倒産件数が最大となったとの事。

採算が取れない診療報酬となって、公的病院へは公的補助金額が増加した。

公的医療機関の大半が自治体からの補助金を加えてもなお、巨額の赤字となっている。


このままでは地方財政が立ち行かなくなるばかりか

地方の公的医療機関が閉鎖となり

国民は、ますます、まともな医療を受けられなくなる。


民主党政権に転換した時、コンクリートから人へという政党だということで

医療費の増額回復を期待していた。


とりあえず、政府は、今年度の診療報酬を引き上げると発表した。が、

わずか、0.19パーセントにすぎなかった。

これでは焼け石に水というしかない。


ましてや、民間病院には、補助金など全くないのが現状だ。

これまでの累積赤字を抱える病院の倒産が今年も続くことになる。

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耳甲介残存型小耳症の術前。
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耳があるべき場所と大きさを赤で示す。
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デザインの完成。
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皮弁作成の状態。
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皮弁作成した状態。
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胸から4本の肋軟骨を採取して作成した3次元肋軟骨フレーム。
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3次元肋軟骨フレームを移植し、皮弁を移動し縫合したところ。
本日は、小耳症の患者さんが無事1名退院となった。

次回の耳立て手術日を決定してお帰りになった。
 
また、明日の小耳症手術予定の患者さんが入院となった。

午前中に、小耳症で入院の患者さんたちの包帯交換処置を行った。


午後からは、外来の時間。

来週の小耳症で手術予定の患者さん3名の術前検査を行った。

他に、術前で、経過観察中の患者さんを診察した。


相変わらず、小耳症の患者さんが、従来法で手術を受けたものの、

不幸な結果となり、作り直しを求めて

永田小耳症形成外科クリニックへ受診される患者さんが増加している。
阪神大地震から15年経過した。

悲惨な状況だったことは、今でもはっきりと記憶に残っている。

身近な人がなくなっていくと言うことは、どんなにつらかったことだろう。


当時の震災を経験した人の話を聞くことが出来た。

困ったのは、まず水がなかったことだそうだ。

あまりの悲惨さを見て、涙が止まらなかったという。


避難訓練のように救助など出来なかったそうだ。


電信柱が、不思議にも皆、道路側に倒れ道をふさいでいたからだそうだ。

その反省もなく、復興後の町には、再びまた電信柱が立っているとの事。


このブログに以前にも書いたが

電線は地下に埋めるように、することで

日本は非常に美しい町の外観が得られるばかりでなく

交通上も、安全性が増し、

地震の際にも道路を塞ぐ事がなくなる。


ヨーロッパでは、町に電信柱などほとんど見かけない。
医療崩壊が叫ばれるようになってから数年経過した。

昨年度の医療倒産件数は、これまでで最高となった。

病院倒産の原因は、診療報酬の削減が最も大きい。


それに伴い、国民が救急医療を受けにくくなっているばかりか、

様々な問題がおきている。


最も大きな問題は、医師不足と絡み合い、

大学病院では、診療に終われるのみとなり

肝心の医学の進歩のための研究が、おろそかになっている。


産婦人科領域では、日本から世界への論文報告件数が激減しているとニュースになっていた。

これは産婦人科にとどまる問題ではない。


形成外科領域を見ても、

世界の一流ジャーナルといわれるアメリカ形成外科学会誌やイギリス形成外科学会誌に

掲載される日本からの論文数が非常に少なくなっている。


また、欧米で開催される主な形成外科学会や、

国際形成外科学会などへの日本人の発表数も、ほとんどなくなっている。


10年以上前には、

アメリカ形成外科学会や国際形成外科学会で、

日本人を多く見かけたものだが、

海外の主な形成外科学会で、この数年は、

どの国へ行ってもほとんど日本人の発表を見かけなくなった。

日本人としては、寂しいものを感じる。


国際的に通用するような

形成外科分野での科学的に高度な研究が激減していることを物語っている。


世界をリードし教育するような日本人の形成外科医があまりにも少なすぎる。

才能ある若い形成外科医が育つ要素が、医療費の削減とともに

大学に不足していることが大きな原因となっている。


国内の学会で、キュウキュウとしている程度では、科学は進歩しない。


これからの若い形成外科医に望むのは、

国内でなく、世界に広く目を向け、

後世まで長く世界に残るよう、科学的な真実を発見し、報告できるような

研究目的を見出し、研究方法を自ら確立し世界へと発信してほしい。


世界へ成果を発信する能力のない教授から

研究方法を学ぼうとしても、見出せるはずがないからだ。






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特殊なタイプの小耳症。
2010年1月15日。

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本来の耳があるべき場所を赤で示す。
すると、耳穴の場所が正常な場所よりも、非常に下で、かつ前に存在することわかる。
だから、耳穴の場所を正常な場所に移動して、耳珠を新たな場所に作り直して
耳を再建することが必要だ。
非常に困難な手術となる。
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手術のデザインは複雑になる。
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3次元肋軟骨フレームを作成した。。

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皮弁の状態を示す。

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皮弁の状態。

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3次元肋軟骨フレームを移植したところ。
皮弁を移動して引き上げることで耳穴を上に移動し、なおかつ
耳垂を耳穴のあった場所へと、新たに作成し、
更に耳珠を新たな場所に作成したので耳が完成した。
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2009年6月15日。
関東地方の某大学病院形成外科で、小耳症のため耳の再建手術を受けたが
不幸な結果となり、作り直し手術を希望して入院となった。
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耳に移植されていた肋軟骨フレームを摘出し皮弁を形成したところ。
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左上が新たに作成した3次元肋軟骨フレーム。
左下が摘出した肋軟骨フレーム。
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新たに作成した3次元肋軟骨フレームを移植して皮弁を移動して縫合した。
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そして、およそ半年後の2010年1月14日の耳立て手術の日となった。
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耳立て手術のデザインを示す。
耳の後ろに移植されていた色が異なる皮膚は、切除する。
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頭から血管膜を起こしたところ。
耳を立てるため、耳の後ろに支えとする肋軟骨ブロックを作成した。
頭の後ろから薄い皮膚を採取した。
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耳の後ろに肋軟骨ブロックを移植して耳を立て、
それを生かすために、後ろから生きた血管膜でカバーし、
血管膜の上に頭から採取した薄い皮膚を移植した。
耳が立っている。
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耳が立っていることがわかる。
術後の耳の腫れは入院中に引く。
本日は、小耳症で、作り直した耳の

耳立て手術だった。

午後から園長先生が藤沢に出張となったので

手術中の写真掲載は明日の夕方になります。


明日も特殊な小耳症手術の予定となっています。
グレゴリーオトゥールの

本日、永田小耳症形成外科クリニックには、

イギリス・ロンドンの形成外科医が、小耳症手術の見学に来た。

写真に向かって最も左の人物。


名前は「グレッグ・オトール医師」。

ロンドンで最も小耳症手術を行っている病院に勤務している形成外科医だ。


フランス・パリの小耳症手術を最も数多く行っている形成外科のある

フランソワーズ、フィアミン医師のいる病院へ1年間留学していた。


フランソワーズ・フィアミン医師も、私の教え子の一人で、永田法の小耳症手術を行っている。


彼がロンドンで勤務する病院は

以前「デイビット・ガルト」医師が、小耳症手術を行っていた病院である。

デイビット・ガルト医師も、私の教え子の一人だ。


ガルト医師がプライベートクリニックを開業したために、

新たに彼が病院の形成外科を引き継いだ。

今後のロンドンでの小耳症治療の第1人者になる人物だ。


話を聞くと、フランスでは、顎顔面で世界的に有名なマルシャック医師の息子さんが

フランソワーズ・フィアミンから永田法の手ほどきを受けたそうだ。

フィアミン医師がリタイアーした後は、マルシャック医師の息子さんが

フランスの小耳症手術を一手に引き受けることになるだろうという話だった。


今回、永田小耳症形成外科クリニックへ見学に行くことを

グレッグ医師は、マルシャックの息子さんに報告してきたとの事。


イギリスといえば、このブログにも以前紹介したスチュワート医師が

スコットランド・エジンバラにいる。

彼も永田法を学びに当院に見学に来た一人だ。


スチュワート医師が2年前にスコットランドで

イギリス形成外科学会後援で国際小耳症学会を主宰した。

そこに私は招待され、

小耳症手術の講演と教育目的のデモンストレーション手術を行っていた。


その学会で、グレッグ医師は私を知ったのだった。


地球は狭いものだ。


「また来年も見学に来る」と、何回も言い残して帰っていった。
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その1で手術して再建した耳の、2010年1月12日の状態。
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耳立て手術のデザイン。
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頭から2枚目の血管膜を起こした。
耳を後ろから支えて立てるために肋軟骨ブロックを作成した。
あらかじめ頭から薄い皮膚を採取した。
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手術直後の状態。耳が立っている。
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耳が立っている。
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側面から見た手術直後の状態。
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2009年6月12日術前。
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耳があるべき場所を赤マジックで示す。
耳があるべきところに髪の毛が生えている、いわゆるローヘアーラインの症例。
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デザインの完成。
髪の毛が生えないように、耳を再建するための手術が必要となる。
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耳の周囲の髪の毛が生えている部分からあらかじめ薄い皮膚を採取した「左上」。
その後で、耳があるべき場所の毛根部を切除して、
髪の毛が生えないようにした。「摘出した毛根部、左中央」。
肋軟骨4本を摘出して彫刻し組み合わせて作成した耳の形の3次元肋軟骨フレーム「左下」。
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髪の毛が生えなくなった耳が存在すべき場所に3次元肋軟骨フレームを移植した。
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それを生かすために血管膜でカバーした。
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血管膜の上に頭から採取した薄い皮膚を移植した。
本日は1月11日、月曜日

「成人の日」ということで休日だ。が、

永田小耳症形成外科クリニックには、入院患者さんが常にいる。


午前中に小耳症の患者さんが1名無事退院となった。

半年後の「耳立て手術」の日を決定して、再診日を決めて退院された。


また、明日の小耳症手術予定の患者さんが、入院する。

その後は、入院中の患者さんたちの包帯交換を行うので

お休みとは無縁だ。


この4年間以上、クリニックの医局に毎日寝泊りし続けている私は、

[職場滞在時間記録]および[小耳症手術件数]のギネスブック入りだろう。



年末からエアコンが壊れ、年始には印刷機が壊れた。
元旦はクリニックで過ごしたので、
2日は寝不足でふらふらなうえ、
自宅への帰りに知人に出会い、
映画に出かける約束をしてしまったので、
その晩は「アバター」を見に出かけ、
ますますふらふらになった。

今年は精神的には穏やかないい正月で過ごしたが、
まだ年賀状も返事を出せず、そのままだ。
新しい印刷機が来たので、
なんとか今日は年賀状を印刷せねばと思うのだが、
テレビ嫌いの私でも、今日はケーブルで、
「アメリカン・ダンスアイドル」と「ターミネーターサラコナーズ」を
見なければならず、
明日は自宅で新年会なので準備もしなければならず、
う~~ん、悩ましい。

ビーフは高いので、ポークでシチューを作ったが、
スープ皿が足りないので、今日買ってきた。
白の深皿で、にんじんの赤やインゲンの緑が映えると思う。
サラダと焼きたてのパンがあれば、なお結構だ。

家族でも友人でも、誰かに何かを食べさせようと思えば、
やる気が起きる。

では年賀状は?

返事を出そうとして、読み返していると、
手術の終わった子供さんたちの年賀状は、
写真入りが多いので、
ついつい懐かしくて、ながめていると、
時間を忘れてしまうのだが、
はい、やります。
やります。






最近の気象情報を見ると、

アメリカ大陸も、ヨーロッパも、アジアにも、

何十年ぶりといわれるような大雪が降っている。


イギリスは、衛星写真で見ると、全土がまるでグリーンランドのように真っ白だ。

フランスでも、雪が多く、

両国ともに、暖房のための電力消費量がピークを継続しているらしい。

また北アメリカ大陸でも、大雪が交通障害となっている。


韓国では40年ぶりの大雪となっている。


北極から見て、ヨーロッパ、アジア東部、北アメリカ大陸の3箇所に、冷気が流れ出しており、

それぞれの間には、高気圧が居座って動かないので

寒さの3極化が固定されているとの事だ。


北極から見て、寒さが3箇所の限定した地域に降りていて、ブロックされているので

これをブロック現象と言うのだそうだ。


これは一時的な現象と説明していた。が、


これだけ寒い地域が存在するのだから、

「本当に地球の温暖化現象が起きているという説は嘘だろう」と、疑ってしまう。

もしかしたら、

「エコエネルギー関連業界が仕掛けた罠ではなかろうか」と、

疑いの目を持つのは、私ばかりではなかろう。


二酸化炭素排出削減を、もはや行いすぎた結果、

寒くなり過ぎたのではないのかと疑ってしまう。



世界大不況は多くの失業者を生み出している。

世界経済の復活があってこそ、

日本製品が売れるようになるのだから

日本経済の復活は、世界経済復活の後なのだ。


ということは、このままでは、日本経済復活が最も遅れることになる。

今年も、厳しい経済状況を覚悟しなければならない。


こんな時こそ、今までとは全く発想の異なるアイデアからの事業を立ち上げるチャンスなのだ。

むしろ発想の転換なしでは、日本自体が沈没しかねない。


斬新なアイデアと、それを実現するための若い行動力とエネルギーが、

将来を決定することが多い。


必ずそのような時には、抵抗勢力が、つぶしにかかってくる。

しかし、抵抗勢力に屈することなく変化を求めることが肝心だ。

変化なき前進は存在しない。


抵抗勢力に屈しなかった単なる個人が、日本を変え、

世界を変えることが可能になることが多い。

歴史を振り返れば、そのような事例が数多く存在する。


逆に、個人が、まず世界を変えた後で、

ようやく最後に日本が代わる結果となることすらある。


そのような個人が正にキーパーソンなのだ。






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外傷性耳介欠損の症例。
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耳があるべき場所を赤マジックで書いている。
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手術デザインの完成。
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胸から肋軟骨を4本採取して彫刻し組み合わせて作成した3次元肋軟骨フレーム。
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耳たぶを表と裏の2枚の皮弁に分割した。
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耳たぶの表の皮弁と裏の皮弁に分割している。
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耳たぶの裏皮弁を情報へ移動して、
耳の上方の皮膚表面積のの不足を補うことを示している。。
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3次元肋軟骨フレームを皮下ポケットに移植し、
上記のごとく皮弁を移動してカバーし縫合したところ。
外耳道周囲の耳甲介部の皮膚のたるみは、後で修正切除する。
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柔道を行っていて耳をこすり、
耳介軟骨膜が耳介軟骨からはがれて、血腫をつくる。すると、
それが新たな軟骨を新生するために耳が腫れたまま変形してしまう。
この状態をいわゆる柔道耳という。
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手術デザインの完了。
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耳の皮膚をはがして変形した耳介軟骨を露出したところ。
新生した耳介軟骨部を切除したものを右上に置いて示している。

新たに胸から肋軟骨を採取し、
耳の外側に相当する形を彫刻して作った肋軟骨フレームを右下に置いて示す。
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肋軟骨フレームを耳介軟骨の裏から補充するために移植したところ。
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移植した肋軟骨フレームを裏返して示している。
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皮弁でカバーして縫合したところ。
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この上から、皮弁を軟骨に密着させるために、ガーゼでボルスター固定する。
本日は水曜日。

午前中は、小耳症で入院中の患者さん達の包帯交換を行った。

また明日手術予定の患者さんが入院となった。


午後からは外来の時間。

小耳症患者さん数名を診察した。


その後,耳に複数のピアスをしていた患者さんが耳の痛みを訴えてこられた。

1ヶ月前から耳が化膿してボールのように腫れあがり、微熱が出ている。

他の病院で切開排膿を行ったが、痛みが続いているとの事だった。

見ると、耳の前方に大きな切開を行われており

膿が、ふき出している。

このような状況になると、耳介軟骨が影響を受けて溶けてしまい、耳の変形萎縮を起こしてしまう。

消毒洗浄を行い、緊急入院となった。


耳介軟骨部にピアスをあけると大変な事になる、ということを知っておくべきだ。